ヒアルロン酸注入による事故を防ぐ①

ヒアルロン酸注入による若返りは非常にお手軽で日本においてもプチ整形として広く使用されるようになってきました。

簡単に注射するだけ、というお手軽さが受けていますが低い確率ではありますが国内外問わず事故の発生が報告されているのもまた事実です。

事故の主な原因はヒアルロン酸が血管内に誤注入されてしまい塞栓症を引き起こすというものです。静脈閉塞であれば適切に対応することで比較的後遺症もなくリカバリーできますが、重篤なのは動脈内に入ってしまった場合です。

その場合、組織の壊死、眼動脈に入れば視力低下、失明、脳まで達してしまうと脳梗塞になってしまう可能性もあります。

今回は特に怖い失明のリスク回避の為の考察をして行きたいと思います。

現在考えられている機序は滑車上動脈や鼻背動脈の末梢から内頚動脈系に逆行性に流入し眼動脈を塞栓してしまう、というものです。

網膜中心動脈-眼動脈系は内頚動脈系、鼻背動脈は外頚動脈-顔面動脈系の末梢なのでなんで失明するんだろうか?とずっと疑問だったのですが、外頚動脈系の末梢から内頚動脈系への吻合部で逆行性に流入する、という説を聞いて一応は納得しました。

 

安全に注入するには逆血を確認するのはもちろん、動脈圧を超えて逆流するのを防ぐため低速での注入を行うことが大事です。